誰かのために

東日本大震災から5年、翌日から薬局を開きました。正直な気持ちは思い出したくない思い出です。雪の降る3月12日誰も来ない電気のない暗い調剤薬室で、開けていることを知らせるため表玄関を少し開けました。そのために暖房のない薬局はさらに気温が下がり凍えて待機しました。12日は誰も来ませんでした。翌日わずかに開けている玄関に足跡が残り、営業していることが知ってもらえたようです。
みんなガソリン、食糧を求めて必死でした。薬局も調剤班、ガソリン班、食糧班と自然に分業され稼働しました。あれから5年・・・のど元を過ぎたようにも思えます。この思いをどのように伝えたらいいのかわかりませんが、辛い時に共有できた絆を忘れたくないと思います。
石巻店では一人の職員が津波の犠牲になりました。家族を思う気持ちで犠牲になりました。いまでも残念でなりません。その思いを次に伝える責任を果たさなければならないと思います。
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けやき薬局
黒川登
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メール kurokawa@keyaki-p.com
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